最近のマイクラのModパックについて色々調べてみたが、日本語の情報がどうも古いものが多かったので自分なりにまとめ直してみた。
マイクラのModパックというもの自体に詳しくない人にも順を追って説明していく。
そもそもMod(モッド)とは
マインクラフトに色々な要素を追加・変更するプログラムのこと。
過去のこちらの記事を参照。
隠れたゲームの宝庫 Minecraft Mod(モッド)とは。有名なModをいくつか紹介
Modパックとは
上記にあるような、様々なModの中からModパック作成者がいくつかをピックアップして1つにまとめたもの。
なので、Modパックを使うと複数のModがすでに入っている状態で遊ぶことができる。
Modパックの良さを以下のようにまとめてみた。
Modパックのメリット
- 自分でModを選ばなくても初めから色々入っている
- 見知らぬアイテムやダンジョンに遭遇した時のワクワク感
- 便利系Modのお陰でゲームプレイがより快適に
- 別々のModのアイテムを連携して自動化も可能
- 複数のMod間の互換性による不具合調査やバランス調整を自分でしなくて良いので、とにかく導入が楽
- 影Mod(シェーダー)も入っていることが多い。その場合設定から切り替えるだけ
装備系Modの強い装備で身を固めて、魔術系Modのアイテムで戦闘をサポート、便利系Modアイテムで瞬時に移動・テレポート、素材の収集・クラフトは全自動、みたいなことができる。
もちろんその状況を作るのにはかなり時間が掛かるが、その過程も楽しみながら進めることができる。
Modパックのデメリット
逆にModパックの良くない点をしいてあげるとすれば、以下のような点かな。
- そこそこのPCスペックが要求されることが多い
- 日本語化に非対応なことが多い。解説や攻略情報が少ない
- バグがあったり、バランス調整が不十分なことがある
- 楽しすぎてバニラでは物足りなくなる
Modパックは何らかのテーマを持って作られることが多く、以下に例をいくつか挙げる。
バニラプラス(キッチンシンク)
バニラのマイクラをベースにした拡張で、ゲーム性の改変が少なくいつものマイクラの楽しみ方をしつついろんなModの新しい要素を楽しめる。
中でも魔術、工業化(自動化)、冒険(ダンジョン・モブの追加)、装備・ツール、農業・料理、地図、便利系など色々なジャンルの人気Modを集めたタイプのものはキッチンシンク型、オールインワンタイプなどと言われることもある。
※キッチンシンク = なんでもやる・オールインワンであることのスラング
よく目玉として挙げられるのは工業化Modで、バニラよりも高度な自動化ができることや、他のModと組み合わせて自動化を遊べるのが楽しめるポイント。
他にも以下のような特徴がある。
主な特徴
- クエストはオプション クエストは用意されていないか、あったとしても必須ではなく自由に進めて良い
- レシピの改変や制限はあまりない。強い要素・便利な要素も自由に使える
- やりたいことは自分で探す 進めるModは自由で、あるModを進めるのが面倒になったりあまり面白くないModがあったら放置して別のModを遊ぶこともできる。
どんなModがあるのかを知るのにも良いので、Mod単体で遊んだことがない人にも個人的にオススメ
ゲームの目標
バニラと同じ様に明確なゴールはないが、よくありそうな目標としては以下のようなことがある。
- 最強の武器を作ってエンダードラゴンやウォーデン、新しく追加されたボスを瞬殺する
- エンジェルリングやジェットパックといった移動最強のアイテム作成を目指す
- 様々な自動化システム構築
- 自動採掘、自動精錬、自動クラフト
- 農業や牧畜の自動化
- トラップタワーに変わる経験値・アイテム収集の自動化
- 自動化システム構築に必要な電力を供給するための発電システムの構築
- ストレージの大容量化、仕分けシステムの構築
- バニラにはない装飾ブロックを使った建築
- 一括破壊・一括配置ツールを使って整地
- クエストがある場合、クエストを進める
- その他、面白そうなModを見つけて個別に進める
- 魔術Modを進めて独自の魔法を使う
- Modによって追加される独自ディメンションを探索する など
スカイブロック系(クエストクリア型)
限られたリソースを有効活用してクエストを中心に進めていくリソース管理&クエストクリア型のゲーム性のModパック。
通常のワールドとは違い、空中に浮かぶ小島などの閉鎖空間や特定の状況からスタートし、行動範囲やできることを増やしていく。謎解きゲームにも近いようなゲーム性がある。
Modパックによっては魔術や工業化Modの知識がないと難しいことも。
色々試行錯誤しながら進めるのが好きな人にオススメのModパック。
主な特徴
特徴の例を挙げると以下のようなものがある。
- クエストを中心に進める クエスト達成で報酬や要素のアンロックがある
- 進めるModはある程度決まっている 入っているModの知識が試される
- リソース管理 序盤は手に入るアイテムが限られていることが多い
- レシピの改変やアイテムが制限されていることがある
スカイブロックとは
スカイブロックというのは空の浮島からスタートして、限られた資源を活用して拠点を拡張したり他の島を探したりするマイクラのゲームシステム。
Modに限らず、バニラでも配布ワールドで人気がある模様。
これに関連して、
- 海から始まるものは、OceanBlock(オーシャンブロック)、SeaBlock(シーブロック)
- 地中から始まるものは、StoneBlock(ストーンブロック)
- 1ブロックだけの浮島から始まるものは、OneBlock(ワンブロック)
などと呼ばれることがあり、今では色々なModパックでよく使われるゲームシステムになっている。
OceanBlockやStoneBlockは過去にFTBという開発グループが出したModパックが割と有名。
RPG系
冒険や戦闘がより面白くなるようなテーマのModパック。
以下のような変更が加えられていることが多い。
- 戦闘Modによる戦闘システムの変化
- 多くの武器・防具の追加
- 魔法やスキルの追加、プレイヤーの成長システムの追加
- 雑魚敵の強化、高難易度化
- ダンジョン、ボス、新たなディメンションの追加
- クエストシステムの追加
- レシピの改変やアイテムが制限されていることがある
高難易度であることが多く、バニラのプレイ経験に加えて入っているModの知識がないと攻略が難しい場合も。
他にも特定のテーマのModパックはたくさんある。
海外では非常に人気であるにも関わらず日本語の情報が少ないものが多いので、面白そうなものが見つかったら紹介していきたい。
Modパック紹介
ATM (All the Mods)シリーズ
おそらく海外で最も人気のバニラプラス(キッチンシンク)のModパックシリーズ。
本体バージョン1.20のATM9では大部分が日本語化に対応している独自のクエストが豊富に用意されており、クエストを進めながらModの理解を深めることができる。
※ただし、アイテム名やガイド本については各Modの翻訳状況による
バニラプラスとはいってもMod数は400以上入っているので、RPG系Modパックなどに比べるとバニラ寄りなだけで十分別ゲーではある。
ATM9は私が遊んでいたので、入っているModの解説記事が当サイトに結構たくさんある。
プラットフォーム: CurseForge
本体のバージョン: 1.20.1 (ATM 9), 1.19.2 (ATM 8)
本体バージョン1.21.1のATM10も遊べる
そこそこの数のModが本体バージョン1.21.1に対応してきておりATM10もすでに公開されているが、またベータ版のModがあったり、クエストがATM9に比べると日本語化されていない部分が多かったりするので、その辺りを考慮して選ぼう。
Devouring The World
日本人向けに作られたバニラプラス(キッチンシンク)のModパックで、大部分が日本語に対応している。
様々な料理を食べることがテーマになっていて、料理以外にも様々なジャンルのクエストが用意されている。
私は序盤を少しプレイした程度だがModパックによくある機能やModの説明があってModパック初心者や英語が苦手な人にオススメできそうな感じ。
おそらく1.20に対応しているModパックで、デフォルトで日本語に対応していることを重視するならこのModパックかATM9のほぼ二択でしょう。
プラットフォーム: CurseForge
本体のバージョン: 1.20.1
[CurseForge - Devouring The World]
FTB Direwolf20シリーズ
おすすめ度としては少し落ちるかなということで、折りたたみにしました。
FTBが出しているバニラプラス(キッチンシンク)のModパック。
クエストやレシピの改変などの独自要素が少ない比較的プレーンなModパックで、ATMシリーズとは別のMod構成で遊びたい場合にも。
このModパックの1.19は私が遊んでいたので、当サイトに解説が結構たくさんある。
2023/09頃に1.20にも対応した。
元々は海外のストリーマーであるDirewolf20さんが自分でプレイするために作ったものが継続してシリーズ化されているものらしい。
プラットフォーム: FTB App
本体のバージョン: 1.20.1, 1.19.2
バニラプラスのModパックは、プレイヤーの好きなように進めて良いので入っているModを調べてからやるModパックを決めるのもあり。
FTB Skies
浮島からスタートして限られた資源を有効に使ってクエストを進めていくスカイブロック系Modパック。
いくつかの島から始めたい島を選んでスタートし、島によって難易度が変わる。
魔術・工業化Modが入っているのでMod経験がない人には難しめかも。
これよりさらに上級者向けの「FTB Skies Expert」というModパックもある。
プラットフォーム: FTB App
本体のバージョン: 1.19.2
DawnCraft
アクションRPGのModパックで、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドとダークソウルに強く影響を受けている高難易度のModパック。
戦闘Mod「Epic Fight」を取り入れた独特の戦闘システムで、他にも多くのアイテムの見た目・テクスチャ、BGM、村人の仕様など様々な要素に変更が入っているためバニラや他のModパックとはかなり違った雰囲気を楽しめる。
一応バニラの拡張なのでオープンワールドでの探索や通常のクラフトもあるが、マイクラのプレイに慣れていてModの知識も多少ある人でないとかなり難しい。
プラットフォーム: CurseForge
本体のバージョン: 1.18.2
FTB Genesis
工業系に特化したクエストクリア型のModパック。
荒廃した世界に文明を取り戻すという世界観で、水分ゲージや放射線中毒などワクワク感のある独自要素が色々。
独自ワールドのシェルター内からスタートするが、序盤のリソースが限られており工業系のMod経験がある程度ないと進めるのはかなり難しい。
クエストを進めれば探索や戦闘の要素も。
プラットフォーム: FTB App
本体のバージョン: 1.19.2
DarkRPG
オリジン(種族)と魔法がテーマのRPG系Modパックで、開始時にたくさんのオリジン(種族)の中から自分が好きなものを選んでスタートする。
選択したオリジンによっては大きくゲームプレイが変わることがあり、例えば以下のようなものがある。
- エリトリアン デフォルトでエリトラが使える
- マーメイド 地上では息ができないが、水中では無限に呼吸できる上移動速度も速い
- ブレイズマン マグマや火のダメージを無効化する。初期スポーンがネザーになる
などがあり、バニラや他のModパックとはまた一味違ったマイクラをプレイできる。
一応バニラの拡張なのでオープンワールドでの探索や通常のクラフトもある。
フレンドと別のオリジンを選んで遊ぶとより楽しそう。
プラットフォーム: CurseForge
本体のバージョン: 1.20.1
FTB Arcanum Institute
魔術の学習と冒険がテーマのクエストクリア型Modパックで、魔法学校の生徒としてクエストをこなして魔術を学習・習得し冒険や戦闘に挑む。
バニラ拡張型ではなくて、主に以下の2ワールド:
- アドベンチャーモードで進む、魔法学校のキャンパスがあるワールド
- サバイバルモードで進む、自宅(寮)があるワールド
プラットフォーム: FTB App
本体のバージョン: 1.18.2
DeceasedCraft
ゾンビアポカリプスが進行中の現代を舞台にしたハードコアサバイバルアクションのModパック。
銃やパルクール、部位ごとのHP、気温と体温、水分・栄養、車の運転、お金など他のModパックでもあまり見ない要素が盛りだくさん。
敵がかなり強かったり、序盤でゾンビ菌に感染すると死ぬしかないなど高難易度・鬼畜仕様でもある。
オープンワールドでの探索や通常のクラフトもあるが、改変がかなり多くバニラの拡張とは言いづらいかなり別ゲー感。
ネザー・エンドはない他、レシピやアイテムの入手手段などの改変がかなりある。
工業要素もあり、少し人を選ぶModパックだが独自の面白さがある個人的に注目度の高いModパック。
プラットフォーム: CurseForge
本体のバージョン: 1.18.2
Prominence II RPG
魔法が使えたりスキルツリーによる成長要素があるRPG系Modパック。
戦闘・冒険系のModが多く含まれていて、
魔術・工業化Modも複数含まれているので割とキッチンシンクタイプのModパックに近い。
ダンジョンやネザー、特定の構造物内などにはかなり強い敵もいるが通常地上で出会う敵はそこまで強くなく、序盤から自由度も高いので割とプレイしやすいModパックである印象。クエストも豊富にある。
ModローダーがFabricなので、ForgeにはないModで遊べたり、ATM9などに比べると軽量に動作するというメリットも。
ATM9に比べるとお手軽要素が少なめで冒険要素が多いので別のやりごたえがある。
プラットフォーム: CurseForge
本体のバージョン: 1.20.1
Seaopolis: Submerged
海の中で限られたリソースを有効に活用してクエストをこなしつつ脱出を目指すオーシャンブロック系(スカイブロックの海バージョン)Modパック。
海の中の小さな部屋からスタートし、魚や流木を集めてアイテムをクラフトしてクエストを進めていく。
ある程度クエストを進めると工業要素も出てくるが、難しいアイテムの使い方は少なめで多少でも工業化Modに触れたことがある人ならそこまで高難易度ではない。
1人でも十分楽しめるが、フレンドと一緒に謎解きゲームの感覚で遊ぶのも楽しそうなModパック。
プラットフォーム: CurseForge
本体のバージョン: 1.20.1
Craft to Exile 2
DiabloやPath of Exileからインスピレーションを得て作られたハクスラMod「Mine and Slash」を取り入れたRPG系Modパック。
高難易度寄りだが、やればやるほど強くなれる成長システムが楽しい。
育成方針は自由で、魔法系や近接系ごとにそれぞれ専用のスキルや魔法がある。
レベルを上げて色々なModのディメンションの旅をしたり、ボスを倒したりしてクエストを進めていくのが目的となる。
オープンワールドでの探索や通常のクラフトもあるが、かなり別ゲー感の強い独自要素多めな冒険メインのModパック。
プラットフォーム: CurseForge
本体のバージョン: 1.20.1
遊び方
ほぼ全てのModパックはCurseForgeアプリかFTB Appのどちらかからプレイできる。
Webサイトからインストーラをダウンロードしてきてアプリのインストールが必要になる。
やりたいModパックがある場合、まずはCurseForgeかFTB Appのどちらで遊べるかを確認しよう。
どちらかわからない場合はModパック名でググってみて
- CurseForgeのWebサイトで紹介されていればCurseForgeアプリから
- FTBのWebサイトで紹介されていればFTB App
また、Modパック名の頭に"FTB"がついていれば基本的にFTB Appから遊べる。
例) FTB Direwolf20、FTB Skies、FTB Genesis、FTB Arcanum Institute
シングルプレイの場合は基本的にアプリ経由でゲームを起動するので、.exeファイルや.zipファイルを自分でダウンロードしてきて起動する必要はない。
また、JAVA版マインクラフトを購入している必要がある。
事前にJAVA版のマイクラを起動してログインできることは確認しておこう。
追記:最近FTBのModパックの多くがCurseForgeでも公開されてCurseForgeアプリ経由で遊べるようになった。
CurseForge / FTB とは?
CurseForgeは、ゲームのModを共有するためのプラットフォームで、他のユーザーが作成したModをダウンロードできる。マイクラ以外のゲームのModも扱っている。
FTB(Feed The Beast)は、マイクラのModパックを開発しているグループで、FTB Appというアプリを通じてModパックを公開している。
なお、FTB Appを通じてCurseForgeのModパックをダウンロードできるし、CurseForgeでも一部のFTBのModパックをダウンロードできるが、FTBのModパックの最新版はFTB Appからしかダウンロードできないことがある。
やりたいバージョンがあるかどうかは要確認。
FTB Appのインストールについてはこちらから
マインクラフト Modパック FTB Direwolf20 シリーズのインストール・日本語化手順必要なPCスペック
これは個人的な感覚になるがPCゲームの中でも割と重めで、Modパックを起動して開始した時点(60FPS、シェーダーOFFの場合)でも大体メモリ8GB前後は使用するため最低8GB、可能なら16GB程度は割り当てたい。
メモリ割り当てはCurseForgeアプリやFTB Appの設定から変更可能。
これはModパックの構成・設定にも大きく依存するので、重いものだと8GBでは全然足りなく感じるかも。
上記はゲームへの割り当て数なので、PC自体のメモリは最低16GB、できれば32GB欲しくて、多ければ多いほど良い。
以下のようなことをする場合より多くのメモリやGPUが必要になる。
- ビデオ設定でFPSや描画距離・演算距離などを上げる
- 負荷がかかりやすいModのアイテムや機能を使う
- 大規模な自動化を組むなど
- 長距離を移動する(たくさんのアイテムやモブ、チャンクを読み込む)
- シェーダー(影Mod)をONにする
- これはメモリよりはGPUのスペックが必要
- 負荷はシェーダーの種類にも依存する
- ちなみに私はシェーダーをONにするとGPUの負荷が80~90%になるので基本的にOFFにしている
Modパックに含まれるModの確認方法
FTB AppやCurseForgeどちらも、アプリ内かWebサイトの紹介ページから入っているModを調べられるようになっている。