Immersive Engineering(イマーシブ エンジニアリング)は、水車や風車などを動力源にして電力を作り様々な機械設備を動かす大規模の工業化Mod。
見た目にもこだわりが感じられ、水車、風車、ベルトコンベアなどの機械設備が動いている様子も楽しめる。
できること・追加される要素の例としては、
- 自動クラフト、自動精錬、自動輸送・フィルタリング
- 自動採掘
- 自動農業
- ポーション作成の自動化
- 液体の管理
- 発電、電力の管理
- 同種アイテムの大量スタックストレージ
- 様々な独自のクラフト:工具台、特殊な炉、粉砕、合金
- 様々な独自のツール:ハンマー、ワイヤーカッター、ドリル、丸鋸
などがあり本当に色々な事ができる。
高度なことほど大型の設備が必要でかなり難しく、私も全要素を把握していない。 全部把握している人は結構少ないのでは。
この記事では、序盤にやること~水車を使った発電、送電までを紹介する。
※レシピに関しては必要以上に細かく説明しません。「JEI」などのレシピ検索Modを使うことを推奨
ちなみにレトロフューチャーというのは「過去の人々に思い描かれていた未来のイメージ」のことで、現代の目線での近未来に比べると少し古くなった未来像を言う。CurseForgeのMod紹介文ではレトロフューチャーを目指して独自のひねりを加えている、との記載がある。
園芸クローシュ、テスラコイル、レールガンといったアイテムがあるところからそういった雰囲気を感じられるかも。
「Create」Modとの比較
「Create」Modと似たところがあり、こちらも古くから人気のModで一緒にModパックによく含まれていたり、アドオンModが豊富にあったりする。
Createと違う要素としては、以下のような点がある。
- 発電できる 電力を扱う他の工業化Mod・ストレージModと連携できる面白さもある
- 様々な新しい資源 アルミ、鉛、銀、ニッケル、ウラニウム、コンスタンタン、エレクトラム、鋼鉄、油、エタノール、硫黄
- マルチブロック設備 複数のブロックを特定の条件を満たすように配置すると単一の大型機械に変化する
Createと同じく、日本語の詳しそうな記事も一応いくつかあるのだが、いかんせん大規模なModで要素が多くて何から触れば良いかわからない人が多そうなので、今回は初心者向けの記事を作ってみることにした。
バージョン
今回解説するバージョンは1.20.1-10.0.0-169で、本体バージョン1.20.1に対応。
※アップデートによって内容が変わる場合があります
※今回筆者はATM9内で遊んでいますが、ATM9では鉱石システムが統合されており英語名になっているのと見た目が違うため、わかりやすくするため記事内の画像は別のMod環境の画像を使っていることがあります
日本語化
日本語化されている。
※初期から日本語のアイテム名が変わっているものがある模様
チュートリアル本
「エンジニアの手引書(Enginner's Manual)」というアイテムを本とレバーでクラフトできる。
日本語化に対応しており、このModにどんな要素があるかを確認できたり、後で作るマルチブロック設備の構造が確認できたりするので作っておくと良さそう。
要素がたくさんあってわけがわからないと思うので、最初はそんなに読み込まなくてもOKだが、このModのアイテムの使い方を調べたいときはこれを見ると良いことを覚えておこう。
序盤にやること
何をやりたいかによっても進め方は変わってくると思うが、今回は水車を使った発電ができるところまでを紹介する。
全体の流れとしては以下のような感じになる。
- エンジニアのハンマーと金属板について
- コークス炉の作成
- 防腐木材と水車の部品の作成
- 原始高炉の作成
- 鋼鉄の作成、水車の完成
- 動力ダイナモの作成
- 水車と動力ダイナモのセットアップ。発電システム完成
- 送電
発電の選択肢
ちなみに発電の手段としては、
- 風力
- 水力
- 熱電発電
- ディーゼル発電
があり、序盤では風力か水力の二択になると思うが今回は個人的によく使う水力で解説する。
エンジニアのハンマーと金属板
まず最初に、このModを進める上で色々な場面で必要になるエンジニアのハンマーと金属板の作り方について紹介。
各種インゴットとエンジニアのハンマーを一緒にクラフトすると様々な金属板を作れるようになっており、たくさんのアイテムの中間素材として使用する。
- 金板:エンジニアのハンマーと金インゴットでクラフト
- 銅板:エンジニアのハンマーと銅インゴットでクラフト
- 鉄板:エンジニアのハンマーと鉄インゴットでクラフト
- 鋼鉄板:エンジニアのハンマーと鋼鉄インゴットでクラフト
Modパックでは「Create」Modなど他の工業化Modの金属板とも互換性があることが多い。
エンジニアのハンマー(Enginner's Hammer)は、金属板を作る以外にもこのModのアイテムを扱うために様々な場面で使用する。
金属棒
また、今回は使わないが鉄や鋼鉄は縦に2つ並べて鉄の棒、鋼鉄の棒などの金属棒にクラフトでき、こちらも様々なアイテムの素材になる。
コークス炉を作る
「エンジニアの手引書」 → 「ワークベンチと炉」 → 「コークス炉(Coke Oven)」に詳しい説明や組み立て方がある。
右側の「?」にカーソルを合わせると、必要なアイテムの一覧も表示できる。
必要なもの
- コークス炉用レンガ(Coke Brick) 27個
- エンジニアのハンマー 1個
セットアップ
エンジニアの手引書に書いてある通り、コークス炉用レンガを3x3x3に配置してからエンジニアのハンマーを右クリックすればOKなので簡単。
このコークス炉で石炭か原木を焼くとクレオソート油(Creosote Oil)ができる。
クレオソート油は1000mBごとに空のバケツで回収できる。
水車の部品を作る
クレオソート油が取れたら後は防腐木材(Treated Wood Planks)が作れるので、
防腐木棒も作って水車の部品が作れるようになる。
水車まで作ってしまいたいところだが、残りの素材に鋼鉄インゴット(Steel Ingot)が必要なのでまだ作れない。
原始高炉で鋼鉄を作る
コークス炉と同じような構造の原始高炉(Crude Blast Furnace)を使って鋼鉄(Steel)を作ることができる。
「エンジニアの手引書」 → 「ワークベンチと炉」 → 「原始高炉」に詳しい説明や組み立て方がある。
必要なもの
- 高炉用レンガ(Blast Brick) 27個
- エンジニアのハンマー 1個。コークス炉の時に使ったものでOK
セットアップ
高炉用レンガを3x3x3に配置してエンジニアのハンマーを右クリックすればOK。
手順はコークス炉と同じ。
この原始高炉で鉄を焼くと鋼鉄ができる。
原始高炉は限られたアイテムしか燃料にできない仕様になっており、コークスと木炭が入ることは確認できたが石炭や木材は不可。
ちなみに、副産物としてできる鉱滓(こうさい/Slag)は一部アイテムの素材になったりするが用途はあまり多くなさそうな感じ。
これで水車の最後の素材である鋼鉄ができたのでクラフトできる。
動力ダイナモ(Kinetic Dynamo)の作成
素材はそんなに大変ではないので、ここまでの説明で作れるアイテムでクラフトするだけ。
中間素材の「鉄製機械部品(Iron Mechanical Component)」や「銅のコイルブロック(Copper Coil Block)」は、上で書いた金属板の使い方を見たりJEIの機能を使って作ればそんなに難しくないはず。
水車と動力ダイナモのセットアップ
「エンジニアの手引書」 → 「電力・配線・発電」 → 「発電」 に少し説明がある。
水車の場合は3つまで連結できるらしいが、まずは1つだけで説明する。
水車は5x5x1程のサイズで、水が流れることや水車を後から追加することも考慮してそれよりも少し大きめのスペースを確保しよう。
動力ダイナモは中央に設置し、黒い穴が水車側になるように設置する。
水車が回れば発電システムの完成。
送電の基本仕様
発電自体はこれでできたので、次に送電の仕様について説明する。
必要なもの
- 低圧線接続端子(LV Wire Connector) とりあえず2個くらい。機械に電力を供給するために使う
- 低圧線継電器(LV Wire Relay) とりあえず1個くらい。電線の分配や中継に使う
- 低圧ワイヤーの束(LV Wire Coil) とりあえず2個くらい。接続端子や継電器を繋ぐ電線
- 電力を供給したいブロック
電線類は、たくさん必要になるので多めに作っておくと良い。
セットアップ
先程作った発電システムの続きで、裏側にまわって低圧線接続端子を動力ダイナモに向かって設置。
電力は、発電機に繋いだ低圧接続端子から低圧ワイヤーの束を使って送電することができる。
低圧ワイヤーの束を持った状態で、接続元を右クリック後さらに別の接続先を右クリックすると繋ぐことができる。
今回接続確認のために使った「パワードランタン(Powered Lantern)」は、電力が接続されていると光るランタンで、接続端子なしでワイヤーを直で接続することができるようになっている。
ここで問題点として、このように繋いでしまうと複数の機械に分配することができないので低圧線継電器を使って複数ワイヤーを繋げるようにする。
直接繋げないものは、低圧線接続端子を取り付ける必要がある。
ここまでで発電・送電の基本は完了。
色々な電力が必要な機械を動かせるようになった。
電力関連についての補足
蓄電
電力を貯めておくためにはバッテリーである「低電圧キャパシタ」に繋ぐ。
併せて、蓄電状況を確認するために「エンジニアの電圧計」を使う。
これを手に持っている状態で視線を合わせると、現在の蓄電状況を確認することができる。
低電圧キャパシタからの出力は、「エンジニアのハンマー」を使ってそれぞれの面の入出力を切り替えることで低圧線接続端子を取り付けて送電することができる。
被覆
電気の通っているワイヤーは触れるとダメージを受けてしまうが、「低圧ワイヤーの束」の代わりに「被覆済み低圧ワイヤーの束(Insulated LV Wire Coil)」を使うことで、触れてもダメージを受けなくなる。
低圧ワイヤーの束と同じように使える。
その他の細かな特徴
- 接続端子間のワイヤーは17ブロック程度まで届く
- ただし、途中でブロックに接触する場合は設置できない
- 長い距離ほど中だるみが大きくなり、たるみ部分が地面に触れる場合設置できない
- ワイヤーはブロックに触れなければ交差はできる
- 接続端子は1箇所としか結べないが、継電器は10箇所以上と結べる
- 「エンジニアのワイヤーカッター」を使うと、接続端子や継電器を破壊せずにワイヤーを回収できる
その他のアイテム
アイテムが結構たくさんあるのでピックアップして紹介。
工業用大麻の種(Industrial Hemp Seeds)
育てると「工業用大麻の繊維」が収穫できる植物。
様々なアイテムの素材として利用する他、糸にクラフトできるので糸を大量に入手する手段になる。
雑草を壊すと確率で入手可能。
採掘ドリル(Mining Drill)
範囲採掘できるツルハシ+シャベルの上位ツール。
単体では使えずドリルヘッドと燃料が必要。
- 「エンジニアの工具台」でドリルヘッドを取り付けられる
- 「鋼鉄のドリルヘッド」は、3x3x1の範囲、採掘レベルがダイヤ
- 「鉄のドリルヘッド」は、2x2x1の範囲、採掘レベルが鉄
- 「バイオディーゼル」が入った金属バレルなどの液体タンクに右クリックして燃料を補充できる
丸鋸(Buzzsaw)
木の一括伐採かシルクタッチのどちらかをつけられる斧の上位ツール。
同じく、単体では使えず刃と燃料が必要。
- 「エンジニアの工具台」で刃を取り付けられる
- 「丸鋸の刃」は、原木の根本を破壊すると上まで一気に破壊できる
- 「石切刃」は、シルクタッチの斧と同じ。本棚などをそのまま破壊して回収できる。
- 「バイオディーゼル」が入った金属バレルなどの液体タンクに右クリックして燃料を補充できる
園芸クローシュ(Garden Cloche)
種を入れておくと、その収穫物を収穫し続ける農業自動化用の機械。
土、水、電力が必要だが、種や土は消費されない。
対応する植物は、竹、サトウキビ、コーラスフラワー、サボテン、キノコ、他のModの植物の種など様々。
全てのレシピは、JEIの機能を使って園芸クローシュのアイコン上で「U」キーで確認できる。
水はバケツで直接入れられないっぽいので、液体パイプ・液体ポンプを使う必要がある(他の工業化Modのアイテムでも多分大丈夫)。
液体ポンプと併せてこんな感じでセットアップできる。
液体ポンプ(Fluid Pump)
水などの液体を吸い込んで、液体パイプに送る。
微妙に癖があって以下のようにして使う。
- 上側のブロックの上面から電力を供給
- 下側のブロックにエンジニアのハンマーを使って、入力面と出力面をそれぞれ設定する
- 無限水源がある方に入力面、液体パイプ側が出力面
- レバーなどでレッドストーン信号をONにする
その他の機能的アイテム
- 折りたたみ式グライダー(Collapsible Glider) 簡易版エリトラ。クラフトで作れるが壊れやすくエンチャントも不可
- 支持気球(Balloon) 空中に設置できるブロック
- ジャンプクッション(Jump Cushion) 落下ダメージを無効化するブロック
- エンジニアの作業台(Engineer's Crafting Table) 9x2のインベントリ付き作業台。作業台に置いたアイテムがメニューを閉じても回収されない
- 充電ステーション(Charging Station) 手持ちアイテムの充電
- 金属バレル(Metal Barrel) 液体用簡易タンク。液体タンクはマルチブロック構造の超大容量のものもある
- ジェリー缶(Jerrycan) 携帯燃料タンク。バイオディーゼルが入った液体タンクに右クリックで補充しておいて、採掘ドリルなどと一緒にクラフトして燃料を補充できる
- 有刺鉄線(Razor Wire) 触れるとダメージがある防衛用トラップ。破壊するには、「エンジニアのワイヤーカッター」が必要。通電も可能らしい。このModには他にもいくつか防衛用トラップがある
- エンジニアの工具箱(Engineer's Toolbox) バックパックのように持ち運べるインベントリ。右クリックで開き、スニーク+右クリックで設置も可能。中身はアイテムのカテゴリごとに分別される
- ベルトコンベア 向いている方向にアイテムを輸送する。
- 搬出には、搬出ベルトコンベアを使用する
- 搬入は、ベルトコンベアの流れる先にチェストなどを設置しておくだけ
- アイテム分別器 入ってきたアイテムを上下左右前後の好きな方向に搬出できるフィルタ。各方向8種まで指定でき、耐久度の状態やタグによるフィルタも可能
- 外部発熱器 電力を使って隣接したかまどに燃料を入れられる。
水車などの燃料がいらない動力を使うことで、燃料なしでかまどを使えるようになる。
エンジニアのハンマーを使って電力の入力面を設定する必要がある
鉱石の出現する高さ
- ボーキサイト鉱石(Bauxite Ore) Y:32~112
- 鉛鉱石(Lead Ore) Y:-32~80
- 銀鉱石(Silver Ore) Y:-48~32
- ニッケル鉱石(Nickel Ore) Y:-64~24
- ウラン鉱石(uranium Ore) Y:-64~-16
CurseForge URL
CurseForge - Immersive Engineering