Bewitchment(ビウィッチメント)は、魔女や悪魔をモチーフにした中規模の魔術Mod。Fabricのみ。
魔法陣を使った儀式、釜を使ったクラフト、魔法使いのような見た目の防具、悪魔との契約といった要素があり独特な雰囲気を楽しめる他、Modを進めることで様々な特殊効果のある便利アイテムを使えるようになる。
他にもざっくり以下のような要素がある。
- 空を飛べるほうき
- テレポート装置
- 魔法陣を使った儀式や釜による特殊なクラフト
- 様々なバフ・デバフ、特殊効果のあるアイテム
- ポーション作り(Brewing)
- 呪いとお香(Curse, Incenses)
- パペット(Puppet)
- 悪魔の召喚や悪魔との契約(Summon Demon, Contract)
- 紋章(Sigil)
- その他、ツール、防具、アクセサリ、食べ物など
魔法や自動化要素はあまりないが、特殊なクラフトや特殊効果のあるアイテムがかなりたくさん出てくる。
元々は、マイクラバージョン1.7頃に人気だった魔術Mod「Witchery」の後継として作られたものらしい。
様々なバフ・デバフやアイテムがあるので知っているほど色々な場面で便利になるModではあるが、独自の使い方をするアイテムが多い上、新しめのバージョンでの情報が多くない(古い情報ばかり)ので中々難しめではある。
今回は、祭壇の使い方~魔法のほうきの作り方についてまでの解説で、次回以降ではこのModのその他の要素について解説予定。
※要素が多くて私自身も完全に理解しているModではないので、間違いが含まれている可能性があります
バージョン
今回解説するバージョンは1.20-10で、本体バージョン1.20.1に対応。
※アップデートによって内容が変わる場合があります
ModローダーはFabricのみ対応。
Modパック「Prominence II RPG」に含まれていたので詳しく調べてみた。
日本語化の対応有無
日本語化には対応していない。
ガイド本
「Book of Shadows」というアイテムを本とMandrake Rootでクラフトできる。
このModのWebの情報は古くてあてにならないものが多いので、正確な情報を知りたいならこのガイド本を見るのが良さそうなのだが、残念ながら日本語化には対応していない。
初めは多くの項目にロックがかかっていて、
- 関連した素材を手に入れる
- アイテムをクラフトする
- ネザーに入る
などによりアンロックされて読めるようになるので、最初は素材集めから始めると良い。
主な進め方
順番に進めていくという感じではなくて、好きな要素や使いたいアイテムなどを見つけてそれに向けて進めていくという感じになる。
中間素材としてオイルをよく使うのでガイド本のアンロックをすることも含め、序盤は素材集め~釜を使ったオイル作りをすることを目標に進めると良さそう。
素材集め
原木
- Elder Log 森林
- Cypress Log タイガか沼地
- Juniper Log サバンナ
- Dragon's Blood Log ネザー要塞のお宝チェストから苗木が見つかる
Athame
AthameはこのModで使うナイフのようなツールで、Barkの採取や儀式などに使う。
クラフトで作れる。
また、Dragon's Blood Saplingから育てたDragon's Blood Logに右クリックして切り目を入れておくとDragon's Blood Resinをドロップする。
モブからのアイテムドロップ率が上がる効果も。
樹皮と樹脂
Athameを原木に右クリックするとBark(樹皮)やResin(樹脂)が手に入る。
- Oak Bark オーク、ダークオークから取れる
- Spruce Bark トウヒから取れる
- Birch Bark シラカバから取れる
- Elder Bark Elder Logから取れる
- Cypress Bark Cypress Logから取れる
- Juniper Bark Juniper Logから取れる
- Dragon's Blood Resin Dragon's Blood Logからは樹皮ではなく樹脂(Resin)が取れる
Wood Ash(木粉)
各種Barkを焚き火にセットすると時間経過でWood Ashに変化する。
鉱石
- Salt 塩。岩場や浅めの地下で見つかる
- Silver 銀。地下の広い範囲で見つかる
作物
雑草を破壊することでこれらの作物の種がドロップするようになっており、畑に植えて育てられる。
- Belladonna ベラドンナ
- Garlic ニンニク
- Mandrake Root マンドレイクの根
- Aconite アコニット(トリカブト)
Garlicには種はなくジャガイモと同じようにそのまま植えて増やせる。
モブとドロップ
色々なモブが追加される。
- Raven カラス。森林で見かけた
- Owl フクロウ。タイガで見かけた
- Toad ヒキガエル。沼地で見かけた
- Snake ヘビ。サバンナで見かけた。Snake Tongueをドロップ
- Werewolf ウェアウルフ
- Ghost ゴースト。夜にスポーンし、Ectoplasmをドロップ
- Vampire ヴァンパイア
- Hellhound ヘルハウンド。ネザーの真紅の森でスポーン
中でもHellhoundはこのModを進める上で重要で、クラフト素材や儀式でよく使うDemon HornやSnake Tongueをドロップする。
ただし、このModは他のバイオームMod(Regions UnexploredやBetter Netherなど)と相性が悪く、こういったModが生成する亜種バイオームでは出現しないことがあるようなので、バニラのバイオームで探すのが無難。
オイル作り
Elemental Oils(エレメンタルオイル)と呼ばれるこれらのアイテムは、このModの中間素材として色々なアイテムのクラフトに使う。
- Cleansing Balm
- Grim Elixir
- Aqua Cerate
- Fiery Serum
- Earth Ichor
- Heaven Extract
作成手順
- Witch Cauldron(魔女の大釜)を設置
- 釜に水を入れて、下に焚き火などの熱源ブロックを設置
- 中に素材アイテムを投げ入れる ※レシピはJEIなどで確認
- できた釜の液体にガラス瓶で右クリックすると3つできる
また、存在しないレシピのアイテムを入れた場合など調合に失敗した場合は茶色の液体になる。
ちなみに、ポーションづくり(Brewing)もこのWitches' Cauldronを使うが最初にMandrake Rootを入れることと、150MEの祭壇が必要になる。
空飛ぶほうき作り
空飛ぶほうき(Broom)には以下の4種類がある。
- Juniper Broom 最速で飛べる
- Cypress Broom 被ダメージを大きく防ぐ
- Elder Broom 降りた瞬間に乗った位置に戻る
- Dragon's Blood Broom アクティブなSigilを付与できる ※Sigilについては次回以降に解説予定
すべてのほうきに共通する素材にDemon Heartがあり、これを手に入れるためには儀式でDemonを召喚して倒す必要がある。
どの種類のほうきもクラフトまでの手順は以下のような感じになる。
- 素材集め・オイル作成
- 祭壇を作って666のMEを貯める
- 魔法陣でSummon Demon(悪魔召喚)の儀式をする
- Demonを倒してDemon Heartを手に入れる
- ほうきのクラフト
1の素材集め・オイル作成については上で説明した通りなので「JEI」などのレシピ検索Modなどを使いつつ進めて欲しい。
2から順に説明していく。
祭壇でMEを集める
このModではWitch Altarという祭壇を使って「ME(Magical Energy)」と呼ばれるエネルギーを集めることができる。
MEは儀式をしたり、MEを使うアイテムに充電するためなどに使う。
このMEというエネルギーは工業Modの電力ともまた少し違った独自の仕組みをしていて、消費しても祭壇がある限りゆっくりと何度でも最大値まで補充される。
下の画像のように、各プレイヤーがデフォルトで持っているME容量(画像左)と祭壇が持っているME容量(画像右)がある。
祭壇のMEは素手の状態で右クリックで表示される。
プレイヤーのMEバーはME量に変化があった時にのみ表示され、変化がないときは自動的に非表示になる。
プレイヤーのMEは祭壇の近くにいると回復する。
儀式では祭壇のMEを使用し、ほうきなどのアイテムを使う場合はプレイヤーのMEを消費する。
祭壇の構築
- Witch Altarを設置
- Witch Altarに任意の色のカーペットを右クリックすると見た目が変化して使えるようになる
- 今回は、ダイヤの剣、松明、スケルトンの頭蓋骨をセットする
これで祭壇の基本形ができた。
右クリックをするとMEの最大が179となっており、自然と徐々にMEが増えている。
この近くにいるとプレイヤーのMEも回復する。
MEの最大値や回復量を増やす
- 祭壇にセットする3つのアイテム
- 周囲に存在している植物の数・種類
によってMEの最大値や回復量は変化する。
祭壇にセットするアイテム
セットできるアイテムには以下の3枠がある。
- 剣:ダイヤの剣など。最大値に影響
- ワンド:松明、ランタン、エンドロッドなど。最大値に影響
- ペンタクル:任意の頭蓋骨、ダイヤ、エメラルドなど。回復速度に影響
試しに、
- 松明 → エンドロッド
- スケルトンの頭蓋骨 → ウィザースケルトンの頭蓋骨
のように変えると最大が259に、回復速度が3倍になった。
セットしたアイテムはスニーク+右クリックをすると全て外せる。
※「Prominence II RPG」では他のキーと競合していた
祭壇の周囲に設置する植物
植物は周囲24ブロック以内にある苗木、花、雑草など様々な植物系アイテムが有効で、種類と量が豊富であるほど多くのMEを生産する。
同種アイテムでも256個までは有効なので、縦に積み重ねられる竹や葉、苔ブロックなどを使うとMEを稼ぎやすい。
色々な植物を設置して666まで溜まったら悪魔召喚の儀式の条件を満たせる。
ちなみに、666を貯めるのはそこそこ大変。
クリエイティブモードで試したところ、こんな感じで多重構造にすると色んな植物(特に花や雑草)を設置しやすくて、この後に必要な魔法陣の場所も確保しやすかった。
儀式によっては村人・行商人などを生贄にする必要があるので、連れて来れるように考慮する必要もある。
魔法陣による儀式
魔法陣による儀式では、Chalk(チョーク)を使って魔法陣を描いて様々な効果を発動できる。
今回は悪魔を召喚するためにSummon Demonの儀式をするのでこの形になるように魔法陣を書く。
中央が黄色、他が赤。
各種Chalkを地面に向かって右クリックすると描ける。
こんな感じになる。
囲いは必須ではないがあったほうが良さそう。
近くの祭壇のMEが666以上あることを確認したら、上の画像にある5つの素材を投げて、
村人をAthameで倒すとDemonが召喚される。
倒してDemon Heartを手に入れたらあとはクラフトするだけ。
HPは200でそこそこ強めなので戦う準備はしっかりしておこう。
ちなみにこの時に、Besmirched系の防具3セットを装備していれば敵対せずに「Contract(契約)」ができたりもする。
ほうきで空を飛ぶ
ほうきは右クリックで設置した後に、右クリックで乗れる。
使い方
- Wキー 前進
- Ctrlキー 降りる
使い方はシンプルでこれだけ。
向いている方向に向かって進むため、
- 上昇したいなら上を向いた状態で前進
- 下降したいなら下を向いた状態で前進
- 後ろに行きたいなら振り向いてから前進
といった感じになる。
飛んでいるとプレイヤーのMEを徐々に消費するため減ってきたらまた祭壇まで戻ってMEを補充する必要がある。
儀式についての補足
- 魔法陣は色が合っている必要がある
- 魔法陣の内側に必要な素材を投げる
- 必要なMEを満たしていること
- 最後に中央を右クリックで発動
- ただし、生贄が必要な場合はAthameで生贄を倒すと儀式が開始する
- 生贄は、プレーヤー、村人、行商人、ウィッチ、イリジャー、ピグリンなどが有効
その他の儀式やその効果はガイド本の「Rituals」カテゴリで確認できる。ロックされた項目はChalkをクラフトしたり、Demon Hornを手に入れると解放される。
失敗メッセージ
「You have not heard of such rites(そのような儀式は聞いたことがない).」というメッセージが表示される場合は、魔法陣が間違っているか、必要な素材・MEが足りていないことを意味する。
ガイド本で魔法陣やアイテムを再確認しよう。
関連URL(外部・英語)
CurseForge - Bewitchment
Bewitchment Wiki ※結構古くて変わっている内容が結構あるがある程度は使える
参考にした動画:https://www.youtube.com/watch?v=nzHZFt2r5ns&t=303s&ab_channel=Lorthorn