マイクラMod環境の作り方にはいくつかの方法があるが、この記事ではCurseForgeアプリを使って「Iron's Spells 'n Spellbooks」を遊ぶための環境構築手順を説明する。
今回紹介するCurseForgeアプリを使ったMod環境の構築は、互換性のあるバージョンや前提Modを自動でインストールくれるなどの機能があり手動でインストールよりも簡単でMod導入に失敗する可能性が少ない。
また、アップデートをワンクリックで行えたり、複数の環境を簡単に切り替えて遊ぶこともできる。
この記事公開時点でこのModを入れる際に少し面倒になっている点として、前提Modが自動ダウンロードされなくなっているようなので、その辺りの手順も含めて説明する。
※おそらく前提Modが自動で入らないのはCurseForgeの仕様変更による一時的なものではないかと思われる
シェーダー(影Mod)の導入方法や酔いにくくなるオススメ設定などもあわせて紹介。
Modパックでも遊べる
ちなみに、Iron's Spells 'n Spellbooksは人気なModなので、Modパック「ATM9」、「ATM10」、「DawnCraft」などで遊ぶこともできる。
他にも結構色々なModパックに含まれている。
ModパックというのはいろんなModが入ったセットのことで、Iron's Spells 'n Spellbooks以外にもたくさんのModがはじめから入っている状態で遊ぶことができる。
ボスやダンジョン含む冒険Mod、地図、便利系を含む非常にたくさんのModがはじめから入っているため導入が楽でModを進める目的や楽しみが増す。
興味があればどうぞ。
自分でMod環境を作るメリット
一方で、今回紹介するような自分でMod環境を作ることのメリットは、
- 必要最低限のModだけを入れられるので軽い
- Modパックに比べて変化度が小さいので人によっては遊びやすい
などがある。
その代わりに自分で他にModを追加してもし互換性バグなどの問題が起きた場合は自分で対処する必要がある。
必要なもの(事前準備)
プレイするためにはPCとJAVA版のマイクラが必要。
JAVA版のマイクラをModなし(バニラ)の状態で遊べる状態になっていることを前提として説明するので、バニラのマイクラを起動して遊べることはあらかじめ確認しておこう。
環境作成手順
ここから本題。
CurseForgeのダウンロード&インストール
まずは以下のURLからCurseForgeアプリをダウンロード&インストールする。
過去にはOverwolfというアプリも入れる必要があったが、今はスタンドアロン版でOK。
CurseForgeの初期設定
インストールできたらCurseForgeを起動する。
アプリ起動時にログインを求められることがあるが、認証は必須ではないので「ゲストとしてログイン」のような英語メッセージをクリックして飛ばせばOK。
画面左側のマイクラのアイコンをクリックしてこの画面が開ければOK。
マイクラのアイコンがない場合
画面左側にマイクラのアイコンがない場合は、ホーム画面からマイクラを選択すると出てくるはず。
日本語化
また、もし日本語化されていないなら、左下の設定から日本語化しよう。
Mod環境の作成
- 「+ Create」をクリック
- ポップアップが開くので以下のように入力
- プロファイル名:「Iron's Spells 'n Spellbooks」など任意のMod環境名
- マインクラフトバージョン:1.21.1
- ゲームタイプ:NeoForge
- ModLoaderVersion:デフォルトで最新が選択されるので、変更無しでOK
- 入力できたら「作成」ボタンを押す
- これで空のMod環境(Modパック)が作成できた。
次に「コンテンツを追加」をクリックしてModを追加していく - 「Iron's Spells 'n Spellbooks」を探して「インストール」をクリック
前提Mod
今のバージョンでは以下のModが前提Modなので、同じようにこれらも検索してインストールする。
- Curios API
- GeckoLib
- playerAnimator
この前提Modはバージョンアップによって追加・変更されることがある。
もしすでに自動で前提Modがインストールされた状態になった場合はそれでもOK。
- 前提Modもインストールしてこのような状態になった
- 「プレイ」を押して起動
- マイクラのランチャーが開くのでそのまま「プレイ」をクリック
- 起動構成を変更しているため警告が出るが、チェックを入れて「プレイ」をクリック
- 赤い画面で少し読み込みがあった後、マイクラが起動した。
画面左下の表示でModが読み込まれていることが確認できる。 - シングルプレイで開始して画面下に魔法用のゲージがあるためことを確認。
これで導入完了!
過去のバージョンを入れたい場合
もし1.21.1よりも過去のバージョンを入れたいなら、
- マインクラフトバージョン:1.20.1
- ゲームタイプ:Forge
などにする。
Iron's Spells 'n Spellbooksを遊ぶためのゲームタイプ(Modローダー)は、1.21.1ではNeoForgeを使うが、1.21.1よりも前のバージョンだとForgeになる。
ちなみに、マインクラフトバージョン(本体バージョン)については、
- 1.21.1
- 1.20.1
- 1.19.2
- 1.18.2
辺りが他のModが対応されていることが多く、例えば1.20.6などはこのModを含め未対応なModが多い。
対応バージョンを確認したい時
Modが対応しているマイクラバージョンはCurseForgeのModのページ右側に表示されている。
Modの追加
上でModを追加したのと同じ要領で他にも自分が入れたいModを追加できる。
Iron's Spells 'n Spellbooksを遊ぶ場合は、必須とも言えるレシピ検索Modを追加することを強くオススメする。
今回はレシピ検索Modの中でも有名な「JEI(Just Enough Items)」を入れる。
やり方は、「コンテンツを追加」をクリックして、
入れたいModを検索して「インストール」を押すだけ。
このように「コンテンツを追加」ボタンから遷移した画面では、すでに対応したModローダーとバージョンで絞られているため、間違ったものを入れてしまうことがほとんどない。
JEIの基本的な使い方
少し余談になるが、Iron's Spells 'n Spellbooksを遊ぶ上で知っておくと便利なJEIの機能について紹介。
JEIが入っていると、インベントリ画面がこの様に変わっている。
- 画面左:お気に入り登録したアイテム
- 画面右下:検索欄
- 画面右に:検索結果のアイテム
が表示されている。
主な操作は以下の通り。
- インベントリのアイテム上で「U」キーを押して作れるものを表示
- インベントリのアイテム上で「R」キーを押してレシピを表示
- インベントリ画面右下の検索欄を使ってアイテムを検索
- アイテムやアイテムの説明文に部分一致で絞り込みできる
- @から始まるMod名を入力してそのModのアイテムのみを絞り込みもできる
- 例) "@irons_spell" → 「Iron's Spells 'n Spellbooks」Modのアイテムが表示される
- インベントリのアイテム上で「A」キーを押してお気に入り登録/解除
- 「BackSpace」キーで前の画面に戻る
Iron's Spells 'n Spellbooksのようなアイテムがたくさん追加されるModではこのようなModの機能を活用して欲しいアイテムを管理しよう。
もし検索欄やお気に入り欄が表示されない場合はウィンドウサイズを広げてみると良い。
地図Mod「JourneyMap」の追加
同様に遊びやすくなる地図Modを入れる。
今回は地図Modの中でも「JourneyMap」を追加する。
同じ手順で「インストール」すればOK。
起動して画面右上にミニマップが出ていればOK。
「J」キーを押して全画面マップも表示できる。
影Mod(シェーダー)を入れる
この環境はNeoForgeなので「Iris Shaders」というシェーダー用Modと、前提Modであり軽量化Modである「Sodium」の2つを入れる。
※マイクラバージョンが1.20.1などの場合は、Iris Shaders/Sodiumではなくて代わりにOculus/Embeddiumが対応している
再度、「コンテンツを追加」から「Iris Shaders」と「Sodium」をそれぞれ検索して「インストール」をクリック。
Sodiumもこの記事公開時点では自動インストールされなかったため自分で検索して「インストール」から追加した。
先程のJEI、JourneyMapを含めてこのようなModが入っている状態になった。
これでシェーダーを動かせる環境が整ったので、好きなシェーダーを追加しよう。
「コンテンツを追加」から表示される画面で「Shaders」を選択すると導入可能なシェーダーで絞り込まれる。
以下の2つのシェーダーを入れてみた。
- Complementary Shaders - Reimagined
- Complementary Shaders - Unbound
入れたら再度「プレイ」から起動して、「設定」→「ビデオ設定」を選択すると表示される内容が変わっている。
画面上の「シェーダーパック」をクリックすると先ほど入れたシェーダーが表示されている。
シェーダーを選択して、「完了」を押すとシェーダーが反映される。
比較
比較画像を用意してみた。
まずはシェーダーなし。
Complementary Shaders - Reimagined はマイクラっぽさを残した雰囲気のある人気なシェーダー。
Complementary Shaders - Unbound では水や空がよりリアルな感じの質感に。
シェーダーは他にもかなり豊富に種類があるので興味があれば先程の画面で色々追加して試してみると良い。
少し軽めな設定に
デフォルトの設定だと結構重いが、以下の設定で少しだけ軽くできる。
- 描画距離 減らしすぎると遠くが見えないのでバランスを見つつ減らす
- 影の最大描画距離 10未満程度に減らす
- 演算距離 10未満程度に減らす
- 最大フレームレート 60fps
その他のオススメ設定
- 視野:90~104程度に。見やすく・酔いにくくなる
- ビデオ設定 > GUIの大きさ:2など見やすいサイズに
- ビデオ設定 > 画面の揺れ:オフ。酔いにくくなる
- 操作設定 > マウス設定 > マウス感度:30%程度にお好みで。100だと高すぎて操作しづらい上、酔う原因にも
- アクセシビリティ設定 > 画面の歪み:オフ。酔いにくくなる
- アクセシビリティ設定 > 視野の変化:オフ。酔いにくくなる
- アクセシビリティ設定 > 被ダメージの画面の揺れ:オフ。酔いにくくなる
※好みで調整してください
Iron's Spells 'n Spellbooksガイド
こちらの解説をガイドにどうぞ。
よくあるエラー
この画像のようなメッセージ「Mod irons_spellbooks requires ~」が出る場合、必要な前提Modが入っていないかバージョンが間違っていることを示している。
例えば、一番上のメッセージは以下のことを示している。
- Iron's Spells 'n Spellbooksは、2.0.0-alpha1+1.21かそれよりも新しいバージョンのplayeranimatorが必要です
- 現在、playeranimatorはインストールされていません
特に、最初にMod環境を作ってから何日か経ってから別のModを追加した場合はバージョンアップが入ったりしてバージョンがずれて(最新でなくなる)一致していないことがよくあるので、入れたModを全て最新にバージョンアップするなどの必要がある。
また、特定のバージョンに変えたいModがある場合は、以下の場所から指定して変更することもできる。
- 「私のModパック」 → 作ったMod環境をクリック → Mod一覧からバージョンを変えたいModをクリック → 「バージョン」タブ
たくさんのModを一度に追加するとエラーが起きたときに特定しづらいので、慣れていない内は少しずつModを追加して動作確認しながら進めると良い。
Modsフォルダの開き方
このMod環境はCurseForge以外の環境からでもModやリソースパックは追加可能で以下の場所からフォルダを開ける。
Prism Launcherというランチャーアプリも
少し余談になるが、CurseForgeアプリと同じようなMod/Modパック管理機能を持っていてより多機能なランチャーアプリに「Prism Launcher」というのもある。
サイト自体は英語だが、アプリ内はほぼ日本語化されている。
CurseForgeアプリの方が機能が多すぎないことやUIが少しわかりやすいなどの点でMod初心者にとってはわかりやすいかと思ったので今回はCurseForgeを紹介したがこちらを使ってもOK。
CurseForgeアプリでも必要十分なことが多いとは思うが、どちらかしか使えないわけではないので、もし興味があればPrism Launcherも入れて触ってみるのも良さそう。
俺はPrism Launcherだけあればいいぜ、って人はそれでも全然OK。
Prism Launcherを使う主なメリット・デメリットは以下のような点がある。
メリット
Prism Launcherを選ぶ主なメリットは以下のような点がある。
- CurseForgeとは別のマイクラMod管理サイト「Modrinth」のModにも対応している
- 特にModrinthにしかない軽量化Modがいくつかあってマルチ用のサーバーを立てる場合などにModrinthのModを知っていると便利な場合があるかも
- Javaを自動管理してくれる
- ポータブル版(zip版)があるので入れやすく移行しやすい
※外付けHDDなどにいれてプレイするのはオススメしません。読み込みの速さに影響するため必ずCドライブ(メインのディスク)に入れように - 起動構成ごとにJavaやサーバーの設定を保存できる
他にも色々あるっぽいが日本語の情報があまりなくて私も全てを把握していない。
Javaが上手く認識されない時にもPrism Launcherを試してみるのはありかも。
今後Modrinthに有名なMod/Modパックが増えてきたら、両方のModを使えるPrism Launcherが主流になるかもしれない。
デメリット
- まれにダウンロードできないModがある
- これはサードパーティ製ランチャーからのダウンロードを禁止しているModで起きる。
例えば、以前Modパック「ATM10」で試してみたときは全Mod数400程の内3つのModが禁止されており、別途追加ダウンロードが必要だった
その他の注意事項
Modは一般ユーザーが作成した非公式のプログラムであり、Modの導入は自己責任となります。
※といってもこれは便宜上の免責事項の記載であり、有名なModをCurseForge経由でダウンロードする場合基本的に問題ないと思われる。(Forgeや各種Modを手動でDLする方がよほど危険)。