今回は、ModパックのAll the modsシリーズであるATM9、All the Mods 9 - No Frills、ATM10の比較をした記事。
比較の仕方は攻略方法などではなくて、これらの内のどのModパックで遊ぶかを迷っている人やATM9から10に移行するかを検討している人向けに入っているModの違いやクエストの違いなどModパック全体に関しての違いをいくつか調べてまとめてみた。
※2025/4/18時点の情報で、今後もアップデートで変わる可能性がかなりあります
ATM9とは
個別で解説記事を作っているのでこちらをどうぞ。
All the Mods 9 - No Frillsとは
ATM9の軽量版で「4GBのメモリ割り当てでも遊べる」ようになっているとのこと。
ATM9通常版よりもModの数が100個ほど少ないが、主要なModやクエストの多くはATM9と大体同じで、ATM9通常版より簡単やお手軽ということではない。
ATM9通常版から減らされている具体的なModについては後述。
ATM10とは
ATM10(All the mods 10)は、様々な有名なModを集めたModパック。
工業化、魔術、装備・ツール、冒険、ストレージ、異世界、地図、便利Modなど様々なジャンルの有名Modを集めたキッチンシンクと呼ばれるタイプのごちゃ混ぜのModパックで、強い要素・便利な要素の制限が少なく自由に遊べる。
任意で進めるクエストがたくさんありほぼ日本語化にも対応されているので、クエストをガイドにして色々なModに触れることができる。
バニラの拡張なので、RPG系や独自ワールドで遊ぶModパックなどに比べると変化度は小さいが、Modは400以上入っているので十分別ゲー感はある。
とまあATM9をプレイしていない人のために説明したが、一言で言えば「ATM9のマイクラバージョン1.21.1(NeoForge)版」。
当サイトではATM10の解説記事は(今のところは)作っていないが、ATM9と似ている部分が多いため上のATM9の記事もある程度参考になると思う。
ATM10のアップデート状況
ATM9に入っていたModの内、既にかなりたくさんのModが1.21.1(NeoForge)に対応していてATM10に入っていないModはかなり少なくなってきているが、それでもまだ対応されていないModもちょこちょこある。
ちなみに、Modに新しく追加された要素が古いバージョンにも同じように追加されるかどうかはModによってまちまちなので、どちらにも入っているModでも1.21.1でしか遊べない要素があったり、1.21.1で日本語化されていることもたまにある。
ATM10は既にベータ版ではなくなっているようだが、今後もまだModの追加やそれに伴うクエストの追加・変更のアップデートはあると思われる。
※アップデートの適用は自動ではなく手動。既存のデータにアップデートをかける際は、念の為バックアップをとっておくことをオススメ。
また、ATM10起動時にMekanismはまだ1.21.1はアルファ版であるとの警告が出る。
ATM9とATM10の違い
基本情報
ATM9とATM9 No Frills、ATM10では、マイクラ本体バージョンとModローダーに以下の違いがある。
-
ATM9:
- マイクラバージョン:1.20.1
- Modローダー:Forge
- Mod数:426
- All the Mods 9 - No Frills:
- マイクラバージョン:1.20.1
- Modローダー:Forge
- Mod数:327
-
ATM10:
- マイクラバージョン:1.21.1
- Modローダー:NeoForge
- Mod数:429
いずれも非常にたくさんのクエストが用意されており、有志のおかげでデフォルトでクエストの8~9割が日本語化に対応している。
ATMシリーズのクエストはATMスターを作ることが1つの目標にはなっているが、クエストを進めるのは任意でクエストと関係ないModもたくさん入っているので基本的に好きに進めて良い。
特にマイクラMod初心者にとってATMスターを作ることはかなりハードルが高いため、無理に目指そうとしなくて良いし好きなModを好きなように遊ぶと良いと思う。
ATM9とNo FrillsのModの違い
ATM9通常版に入っていてNo Frills版には入っていない大きめな規模か有名なModにはざっくり以下がある。
- GregTech:工業
- Productive Trees:林業
- Alchemistry:化学
- Deep Resonance:クリスタルを使った発電
- MineColonies:街作り
- The Aether(エーテル):異世界
- Blue Skies:異世界
- The Undergarden:異世界
- YUNG'sシリーズ:バニラの構造物拡張
これらを見た感じ構造物を追加するModやディメンション追加系のModというのは重くなりやすいということでしょうかね。
ちなみに、No Frills版にだけ入っているModは一応少しだけあるが、前提Modや互換性追加Modなどでアイテムやモブなどを追加するようなModはなさげ。
ATM10にないMod
ATM9に入っていてATM10に入っていない大きめな規模か有名なModにはざっくり以下がある。
- Ad Astra:工業と宇宙
- Blue Skies:ずっと昼・ずっと夜の2つのディメンションを追加するMod
- Botania:魔術Mod
- BotanyPots:お手軽農業自動化
- BloodMagic:魔術Mod
- Caupona:料理Mod
- Construction Wand:一括破壊・一括設置の杖。Construction Sticksが代替になるっぽい
- Croptopia:農業・料理Mod
- Draconic Evolution:便利アイテム追加Mod。ドラゴンがテーマの工業寄り
- Quark:多機能Mod。ブロックの裏側に設置できるリーチアラウンド配置機能については「Bridging Mod」が代替として使われている
- The Aether(エーテル):天界の異世界を追加するMod
- Thermalシリーズ:工業化Mod
- アドオンMod類:Create、Farmer's Delight、Refined Storage辺りのアドオンModがまだ少ない
これらは今後のアップデートで追加される可能性はある。
追加が待たれていたCreateやRefined Storageは2025/3〜4頃に追加済み。
ATM10にあるMod
今度は逆で、ATM9に入っていなくてATM10に入っている大きめな規模か有名なModをいくつか挙げる。
- Actually Additions:工業化Mod。EnderIOのような難しすぎない感じの工業で便利アイテムがたくさんあるModだった印象。1.12.2以降対応されていなかったがNeoForgeになって復活
- Compact Machines:自分だけの小さな独自空間(ディメンション)を作れるMod
- Eternal Starlight:ずっと夕暮れのディメンションを追加する異世界Mod。ボスや装備などの追加があり、黄昏の森やBlue Skiesのエバードーンを思わせるような雰囲気
- Just Dire Things:様々な便利アイテムを追加するMod。電力を使うものも含む。鉱石の追加もあり要素は幅広い。類似Modを挙げるとすれば、EnderIO、Cyclic辺りになるのかな
- Modern Industrialization:工業化Mod。GregTechリスペクトらしい正統派な感じの工業。1.20.1まではFabricでしか遊べなかったが、NeoForgeで遊べるようになった。1.21.1の最新版では日本語化もされている
- Relics:「Artifacts」Modのようなお宝チェストで見つかる色々な便利アイテムを追加するMod。1.21.1で日本語化されているため遊びやすくなった
- The Bumblezone:ミツバチのディメンションを追加するMod。ハチの巣か養蜂箱にエンダーパールを投げると入れる
- Xycraft:装飾アイテム、便利アイテムなどを追加するMod。色々な鉱石の追加もあったはず
中でも個人的に今注目度が高いModは「Just Dire Things」で、有名なMod/Modパック作成者のDirewolf20氏が作った新しいMod。
ありがたいことに早くも日本語化してくれた方がいるようなので、ATM10をやるなら是非触りたいMod。
異世界Modの「Eternal Starlight」は、マイクラバージョン1.21で初出の新しめなModであるようで私もまだ遊んでいないのでいつかは遊びたいMod。
他には、工業化Modが好きな人ならActually AdditionsやModern Industrializationは必見、拠点のスペースに困っているならCompact Machinesが使えたり、The Bumblezoneのワールドに行ったことがない人は一度行ってみるのをオススメ。
クエストブックの比較
次はクエストブックの内容を比較してみる。
クエストラインの一覧画像がこちら。
1つ目がATM9、2つ目がATM10。
ATM9の方がややクエスト数が多いかもしれないが、ATM10にもすでに十分遊べる量のクエストがある。
画像では確認できないが、日本語化されていない部分に関してはATM10の方がやや少なそうな感じ。(ATM9の方が未翻訳の部分がやや多い)
ちなみに、ATM10では人気の魔術Mod「Iron's Spells 'n
Spellbooks」のクエストも日本語化されている。※ATM9では現時点で未翻訳
なお、今回はクエスト個別の比較まではしていないので、細かなクエストの内容は色々違う可能性はある。
No Frillsにはないクエスト
ATM9通常版にあってNo Frills版にはないクエストラインは以下がある。
Modが入っていないため当然クエストもない。
- GregTech:工業
- Productive Trees:林業
- Alchemistry:化学
- Deep Resonance:クリスタルを使った発電
- Blue Skies:異世界
- The Undergarden:異世界
どれがオススメ?
- 新しい要素を遊びたいなら、ATM10
- アップデートが落ち着いていてアドオンMod類も揃っているのが良いなら、ATM9
- 低スペックPCでも動くことを優先するなら、All the Mods 9 - No Frills
そこまでの大差はないため個人的にはどれでも良いかなという感じ。
上で書いているように、クエストや入っているModの多少の違いがあるのでその辺りの好みで決めれば良いのではないでしょうか。
要求スペック
そこまできっちりとした検証はしていないが、参考程度にざっくりまとめておく。
ATM9・ATM10で遊ぶために必要なPCスペックは、明確に記載はないが他のModパックやRedditの情報などを参考にすると最低8GB~推奨16GB程度のメモリ割り当てであると思われる。
これはゲームに割り当てるメモリの話で、PC自体に備わっているメモリの量によっても変わるため必ずしも多いほうが良いわけではなくて、PC自体のメモリとのバランスも大事らしい。
例えば、以下のような感じ。
- PC自体のメモリが16GBの場合に、12GB以上割り当てるのは多くを割り当て過ぎだと言われることがある
- PC自体のメモリが8GBの場合は、割り当てる余裕がないためまともに動かない可能性あり
- PC自体のメモリが非常に大きい場合に、16GBを超えて大量に割り当てるとかえって遅くなることがある
All the Mods 9 - No
Frillsについては、4GBの割り当てでも遊べるとの紹介文は一応あるが、ゲームを進めて探索範囲が広がったり拠点を拡張していくと4GB程度の余裕しかない場合は少し厳しめなのではないかとは思う。
ちなみに、ATM10はNeoForgeになったことでATM9通常版に比べて少しだけ軽くなっている模様。
こういったマイクラの大型Modパックを遊ぶには、ハイスペックなPCが必要というよりはメモリ容量が大事なようで、新しくPCを買う場合にはできるだけメモリが多いものを選ぶようにして可能なら増設をすると良い。
理想としてはPC自体にメモリが32GBあり、12~16GB程度を割り当てると十分快適に遊べるはず。
必ずしも値段が高いPCほどメモリが多いとは限らないのでよくチェックすること。
逆に言うとメモリさえ多ければ多少安めのPCでも遊べるかも。
シェーダー(影Mod)をONにする場合はGPUの性能にも依存する。
メモリの割当方法
Curseforgeアプリの場合、以下から変更できる。
- 左下の設定(歯車) → 左側「ゲーム詳細」の「Minecraft」→「割り当て済みメモリ」
検証に使用したバージョン
- ATM10:2.44
- ATM9:1.0.7
- All the Mods 9 - No Frills:0.1.21
※いずれも4/18時点での最新バージョン
関連URL(外部・英語)
- CurseForge - All the Mods 10 - ATM10
- CurseForge - All the Mods 9 - ATM9
- CurseForge - All the Mods 9 - No Frills